8月もかなりすぎ、酷暑がつづきます。ベランダでは、ツユクサの花が咲いています。

もちろん雑草として咲いていて、繁殖力は極めて強いですが、全部は抜かずに花を観賞しています。ブルーの花脈が気に入っています。

右側の写真は道ばたに咲いていたムラサキツユクサです。ツユクサに比べ、かなり大きい花です。これも雑草化していますが、もともと園芸品種だけあってきれいな花を咲かせます。

2020081901 2020081902

さて、今回は、高脂血症の話です。その中の、悪玉と呼ばれ、動脈硬化に強い関連のある高LDLコレステロール血症の目標値についてです。最近では、高脂血症は脂質異常症ともよばれているわけですが、高い異常だけでなく、善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールが低くなることも異常ととらえてネーミングされました。高い異常を言うときは高脂血症と言っていいと思います。

その脂質異常症(高脂血症)の中の高LDLコレステロール血症ですが、高LDLコレステロール血症は、スタチンという優れた薬が開発されて以来、多くの場合、薬を飲めばよくさがり、比較的コントロールしやすい生活習慣病になったといえます。逆に安易に薬が処方されていると批判を受けているケースもありますが。

高LDLコレステロール血症は健康診断や外来で採血をした機会に指摘されて治療をはじめることが多いと思います。高LDLコレステロール血症をどのように治療するかの指針は、動脈硬化学会の動脈硬化治療ガイドラインに示されています。その考え方としては、すでに動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞など)に罹患した人、あるいは動脈硬化がある人(下肢動脈の動脈硬化症、大動脈瘤、脳動脈硬化症)、およびこれから進展しそうな方(高血圧のあるかたとか、糖尿病のかたとか喫煙者とかメタボの人など危険因子のある方)は、目標とするLDLコレステロールレベルを低く設定し、生活習慣の改善で達成しない時は、服薬を勧めるということになります。

例えば、ガイドラインでは、心筋梗塞など冠動脈疾患の既往症のある方は、LDLコレステロール100mg/dl以下をめざします。食事療法だけではなかなかそこまで下がりませんので、内服することが多くなります。最新のガイドラインではさらにリスクの高い冠動脈疾患のかたでは70mg/dlをできれば目指すということになっています。糖尿病のあるかたは120mg/dl以下をめざします。一方、コレステロール以外に何も問題のない、60歳までのかたは、160mg/dl以下を目標とします。その値に向かって、まずは、食事療法・運動療法を頑張ることになります。

ややこしく感じられるかもしれませんが、同じLDLコレステロール値、例えば160mg/dlだとしても、その人の持っている病気で、治療目標が一人一人かわることをわかっていただきたいです。

また、動脈硬化の進展具合は、心筋梗塞など病気を発症して病院で精査を受けた人以外は、多くの場合、そのかたの動脈硬化がどのような状況かはなかなかわかりません。ふらつきなど、脳循環不全の症状のある方などでは、現在の動脈硬化の程度を頸動脈エコー等で検査することも可能で、参考になります。当院でも頸動脈エコーを実施して動脈硬化の評価をしております。