10月となり、ベランダではプランターの彼岸花が満開となりました。

田舎でみた彼岸花の真っ赤な群生を自宅で少しでも再現できないかと、15,6年前に数球を植えたところから増え続けプランターいっぱいに咲くようになりました。
花期は短いですが、一斉に咲くところは野生と同様壮観です。

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さて、今日は心臓が原因のめまいの話です。

めまいの原因として、耳あるいは脳が原因でおきることが、一般的に知られていると思いますが、これらは、主に、周囲がぐるぐる回る回転性のめまいを示すことが多いです。一方、心臓が原因でもめまい(ふらつき)症状が出ることがあります。脳に行く血流が減って起きますので、たちくらみのような感覚が出ることがあります。眼前暗黒感と称されることも多いです。心臓の弁や心筋に異常がある場合や不整脈が原因となります。

以前、外来に、最近時々、ベッドに横になっていても、フーと意識がなくなるような気がすることがあるという方が外来にこられました。ポイントは意識がなくなるようなという点です。あるいは、血液が逆流するような(血の気はひくような)と表現する方もおられます。そして、その症状は、初期では、ごく短時間で軽く、それ以外は全く正常のこともあります。このような話を聞ければ、不整脈によるめまい(ふらつき)の可能性を考えます。

不整脈を見つける検査に24時間携帯型の50gくらいの心電図記録器を体に装着するホルター心電図検査があります。この検査では一日計測しますので、通常の心電図では検出できない不整脈を捉えることができます。この方では、下の図のような心電図が捉えられました。約7秒心臓が止まっています。これは洞不全症候群という不整脈の心電図です。 
このように不整脈によるふらつきは、ホルター心電図検査で診断できることがあります。当院でも施行しておりますので、症状のある方はご連絡ください。
非常に危険な不整脈ですが、ペースメーカを皮下に植え込むことで完治する病気でもありますので、素早い診断と治療が大切です。

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