秋も深まり、いよいよ寒くなってきました。
お体の調子はどうでしょうか。自宅の鉢植えの柿も熟してきました。半渋果ですが完熟すると甘くおいしく食べられる小柿です。

kanna

さて、今回は、心不全のお話をします。
年をとるとともに動くのもしんどくなります。しんどさの原因は種々様々で、特に高齢になると全身の機能が低下してきますので、その原因を突き詰めるのはなかなか困難なのですが、その原因のひとつに心不全があります。

心不全ということばは、よく聞かれると思います。『心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。』と日本循環器学会と日本心不全学会で最近定義されました。日本の心血管疾患の死亡者数は、癌に次いで二番目に頻度が高く、心不全患者さんの予後も5年生存率が約50%と報告されており 心不全は決して油断のならない疾患です。
今後、高齢化が進むにつれ、さらに心不全が増加することが予想され、心不全パンデミックという言葉もできております。そして、意外と診断が見逃されやすいです。

心不全かどうかはまずは診察が大切ですし、胸のレントゲン, 心電図、血液検査、そしてより専門的には心臓超音波検査など、総合的に判断して診断します。当院でも専門的な検査をおこなっております。また、心不全領域は、いいお薬が、どんどん開発されてきています。
しんどい原因について、心不全かどうかの診断は、当院でいろいろな検査ができます。症状のあるかたは、ぜひご相談ください。
これから寒くなっていきますが、皆様、換気には気をつけて、しかし暖かくお過ごしください。